痛みと腸内環境との関係性

痛みと腸内環境との関係性って?

あなたは痛みと腸内環境が関係していることをご存知でしたでしょうか?実は痛みの出方はその方の体質によって決まってきます。

 

では、そもそも体質を改善させるために必要なこととしては、

 

・水(代謝)

・体温(血流)

・腸内環境(血質)

 

これら3つの要素が非常に大切になってきます。これらの3つの要素が1つでもバランスを崩してしまうと、様々な身体の痛みや不調を引き起こしていまします。

 

例えば、あなたはこんな経験をしたことはないでしょうか?腰痛や肩こり、頭痛がひどくてマッサージ屋さんに行っても一時的には良くなっても、また痛みが再発する。いわゆる症状のぶり返しになります。

 

このように症状のぶり返しを繰り返す方は少なからず、上記に挙げた3つの要素のどれかが原因になっていることが考えられます。

 

この記事では3つの要素のうち、痛みと腸内環境との関係性を中心に記載させていただきます。

 

まず、そもそも体質とは何なのでしょうか?

 

ことば通り、『からだの性質』の総称を表す言葉です。

 

人間の体は約60兆個の細胞からできており、実は体質はこの『細胞の質』によって決まってきます。

 

この細胞は、血液から常に栄養と酸素を運んでもらい、細胞が活動するときに発生するゴミ(活性酸素など)を血液が運び出してくれます。


つまり、この血液の状態(質)が細胞の質を決めてしまいます。血液中に、体に有害なもの(添加物や有害ミネラル)がたくさん含まれていると、それを細胞が取り込んでしまうために、細胞の質が悪くなるのです。

 
細胞の質が悪くなる原因としては、細胞の中にある【ミトコンドリア】という器官が減ったりします。

 

人間は生きていくために、細胞が分裂していく必要があります。細胞も生きていくうえで、老化したり動きが悪くなったりするので、分裂して新しい細胞を生み出す必要があります。

 

簡単にまとめますと、

 

・血液の質が良い = 細胞の質が良い ➡ 良い体質

・血液の質が悪い = 細胞の質が悪い ➡ 悪い体質

 

ということになります。

 

血液の状態(質)を高めるためには【腸内環境の質】で決まってきます。まず、何故、痛みを改善するために腸内環境が関わっているのか?

 

最近の研究では、胃や小腸などの消化器の病気だけではなく、肥満や心臓疾患、うつ病など、あらゆる疾患において『腸内環境』が関連していることが明らかとなっています。

 

腸のはたらき『消化と吸収』の仕組みとして、まず、生命を維持するため、毎日食べ物を摂る必要があります。食べ物がどのように体の中で栄養となり、体に取り込まれているのかをお伝えさせて頂きます。

 

食べ物を口に入れたら、噛み砕かれて、唾液と混ぜ合わされます。唾液には消化酵素が含まれ、デンプンの一部がここで消化されます。

 

次に『食道』を通って、『胃』に運ばれます。胃では、毎日1.5~2.5ℓもの大量の胃酸が出ます。

 

胃酸の主な役割は、強力な『ペプシン』という成分を含んだ胃液で、食べ物に含まれている『菌の殺菌』を行うことです。

 

胃でドロドロの粥状に消化された食べ物は、『十二指腸(じゅうにしちょう)』に送られます。ここで『胆汁(たんじゅう)と膵液(すいえき)』が加えられます。

 

便の色のもとは、多くがこの胆汁によるものになります。そして、『小腸(しょうちょう)』に入り、本格的に『消化と吸収』が始まります。

 

腸で吸収された後の栄養(血液)の流れとしては、栄養素は、そのままの形で自然界に存在しているものではありません。

 

たとえば、どんなに小さく切り刻んでもすりつぶしても、キャベツはキャベツです。食べたキャベツが腸に入って、腸内細菌によって発酵・分解が起こり、ビタミンやミネラルなどの栄養素に変わります。

 

小腸は、大人なら5~7メートルという長さで、広げると表面積はテニスコート1面ほどもあり、24時間、猛烈な勢いで栄養を吸収しています。

 

腸で吸収された後、『門脈(もんみゃく)』という血管を通じて、栄養は肝臓へと運ばれていきます。

 

そして、肝臓から出ている太い血管(動脈)を通って、そのまま心臓へと運ばれ、全身に行き渡ります。全身をくまなく流れているわたしたちの血液は、常にこの栄養と酸素を運んでいます。

 

酸素は呼吸によって体内に入り、肺でガス交換され、心臓に送られて血液中に入ります。栄養素は腸から吸収され、血液となります。この血液の中に酸素と栄養が少ないと、体中の細胞は死んでしまいます。

 

小腸で吸収されて残ったものは、『大腸(だいちょう)』へと運ばれ、さらに分解・発酵・吸収が行われます。大腸では、最後の仕上げに『水分』を吸収します。

 

この水分吸収の仕組みは『自律神経(じりつしんけい)』に支配されていますので、ストレスなどがあって、自律神経のバランスが崩れ、吸収がうまくいかないと、水分の多い便となって下痢になります。

 

さらに、わたしたちは体の外に出たものを『便』と言っていますが、腸内にあるうちはまだまだ『栄養』として吸収され続けます。

 

つまり、便秘の方は、腸内で腐敗が進行した汚れたものを栄養として毎日、吸収していることになるのです。

 

実は小腸と大腸のヒダにびっしりと『腸内最近』が棲みついています。腸内細菌が作り出す生態系のことを生物学の用語で『腸内フローラ』と呼ばれています。

 

その腸内フローラを構成している菌の種類は、

 

  • 善玉菌(ぜんだまきん)(20%)
  • 日和見菌(ひよりみきん)(70%)
  • 悪玉菌(あくだまきん)(10%)

 

の3つのグループに分けることができます。

 

善玉菌とは

人間にとって健康のために有用な菌です。消化・吸収を助けたり、免疫バランスを良好にしたり、皮膚を美しく肌色をきれいにしたり、腸内にやってきた異物を攻撃して体外へ排除したりして、わたしたちの体を健康に保つ働きをするので『善玉菌』と呼ばれます。

 

腸の中に善玉菌が多く活発なほど健康的で、肌色も美しく若々しくなります。

 

日和見菌とは

日和見菌は、健康な人の腸内では益も害もなさいのですが、ストレスを受けたり、肉を食べ過ぎたりして、ひとたび健康のンバランスが崩れてしまうと、一気に悪玉菌になびいてしまい、悪さをするようになると考えられています。

 

悪玉菌とは

善玉菌と同じように、党内に運ばれてきた食べ物を分解するはたらきがあります。しかし、異なるのは、食べ物を分解したときに産生させる物質です。

 

善玉菌がわたしたちの体に必要な栄養素を合成してくれるのに対して、悪玉菌は人体に悪影響を及ぼすさまざまな有害な物質(腸内毒素)を生み出してしまいます。

 

身体の体内毒素を排出する量が一番多い部位としては、『便』になります。体内毒素にも種類がありますが、一番問題の大きいものは、腸内の悪玉菌が食べ物を分解して産み出した『腸内毒素』になります。

 

この腸内毒素が、血液に取り込まれて血中毒素となり、全身に運ばれてしまいます。

 

この状態を放置しておくことは、毒素がどんどん吸収される状態を見過ごしていることになりますので、腸内で悪玉菌が腐敗物質を作ってしまっている人は、オナラが臭いだけではなく、吐く息も非常に臭くなってしまうのが特徴になります。

 

本日は痛みと腸内環境との関係性をお話させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?

 

慢性的な腰痛や肩こり、頭痛といった身体の不調は少なからず腸内環境が関与していることが理解できたと思います。

 

当院では痛みを取り除く施術は勿論、戻りの原因や何故、体質を改善する必要性があるのか、をカウンセリングにて具体的にお伝えさせて頂いております。