痛みと体温との関係性

痛みと体温との関係性って?

あなたは痛みと体温が関係していることをご存知でしたでしょうか?実は痛みの出方はその方の体質によって決まってきます。

 

では、そもそも体質を改善させるために必要なこととしては、

 

・水(代謝)

・体温(血流)

・腸内環境(血質)

 

これら3つの要素が非常に大切になってきます。これらの3つの要素が1つでもバランスを崩してしまうと、様々な身体の痛みや不調を引き起こしていまします。

 

例えば、あなたはこんな経験をしたことはないでしょうか?腰痛や肩こり、頭痛がひどくてマッサージ屋さんに行っても一時的には良くなっても、また痛みが再発する。いわゆる症状のぶり返しになります。

 

このように症状のぶり返しを繰り返す方は少なからず、上記に挙げた3つの要素のどれかが原因になっていることが考えられます。

 

この記事では3つの要素のうち、痛みと体温との関係性を中心に記載させていただきます。

 

まず、そもそも体質とは何なのでしょうか?

 

ことば通り、『からだの性質』の総称を表す言葉です。

 

人間の体は約60兆個の細胞からできており、実は体質はこの『細胞の質』によって決まってきます。

 

この細胞は、血液から常に栄養と酸素を運んでもらい、細胞が活動するときに発生するゴミ(活性酸素など)を血液が運び出してくれます。


つまり、この血液の状態(質)が細胞の質を決めてしまいます。血液中に、体に有害なもの(添加物や有害ミネラル)がたくさん含まれていると、それを細胞が取り込んでしまうために、細胞の質が悪くなるのです。

 
細胞の質が悪くなる原因としては、細胞の中にある【ミトコンドリア】という器官が減ったりします。

 

人間は生きていくために、細胞が分裂していく必要があります。細胞も生きていくうえで、老化したり動きが悪くなったりするので、分裂して新しい細胞を生み出す必要があります。

 

簡単にまとめますと、

 

・血液の質が良い = 細胞の質が良い ➡ 良い体質

・血液の質が悪い = 細胞の質が悪い ➡ 悪い体質

 

ということになります。

 

血液の状態(質)を高めるためには【体温の質】で決まってきます。まず、何故、痛みを改善するために体温が関わっているのか?

 

WHO(国際保健機構)では、38.8℃±0.3℃(36.5℃~37.1℃)が平熱とされていますので、36.4℃以下の方は『低体温』に分類されます。

 

では何故、低体温を引き起こしてしまうかといいますと、そもそもの原因は『ストレス』になります。

 

私たちの体には、ストレスに対処し、健康を保つための機能が2つ備わっています。

 

健康を保つための2つの機能とは?

1.自律神経(免疫系)

自律神経には、

・交感神経

・副交感神経

 

の2つが交互に体を支配することでバランスをとっています。

 

また、私たちの体をさまざまな病気から守ってくれている免疫システムも自律神経のバランスのもとで昨日するようにプログラムされています。

 

よって、自律神経のバランスが整うことで、バイ菌やウイルスなど体の外側から侵入してきたストレスから体を守る免疫系システムを司っています。

 

2.ホルモンバランス(ホルモン系)

ホルモンバランスとは、体を構成している市安房が受けたダメージ、つかり体の内側で生じるストレスに対して働きます。

 

これには、

 

『副腎(ふくじん)』という腎臓の上にちょこんと載っている、おにぎり型の小さな目立たない臓器になります。

 

副腎は、細胞がダメージを受けたとき、『コルチゾール』というホルモンを出すことで、細胞のダメージを回復させるという役割を担っています。

 

このように『免疫系』、『ホルモン系』の2つの機能が働くことで、私たちの体はさまざまなストレスから身を守っています。

 

自律神経のバランスが崩れることで、血液の流れが悪くなり、血流障害から低体温になります。同様にホルモンバランスが崩れると、細胞の回復が遅くなり、細胞自体のエネルギーが低下するため、『低体温』になります。

 

※コルチゾールとは?

副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモンである糖質コルチコイドの一種であり、炭水化物、脂肪、およびタンパク代謝を制御し、生体にとって必須のホルモンのことです。

 

では、何故、低体温だと身体の痛みや不調につながりやすいのか?

 

体温が1℃下がると、

 

・代謝 → 13%低下(老廃物が蓄積する)

・免疫 → 38%低下(バイ菌やウイルスの増加)

      アレルギーや自己免疫疾患といった免疫機能が約4割下がります。

 

『低体温』になると、さまざまな身体の痛みや不調を引き起こすことになります。風邪をひいたときに発熱するのも体温を上げて免疫力を高めようとする体の防衛反応です。

 

体温の高い状態を意識的につくりだしていけば、免疫力を高め、細胞のダメージを回復させることでホルモンバランスを整え、健康維持機能を正常な状態に保つことができるようになります。

 

体温を高める方法とは?

筋肉をつける

体温を恒常的に上げるもっとも良い方法は、『基礎代謝』をあげることになります。

 

筋肉は最大の『熱産生器官(ねつせいさんきかん)』となります。男性より女性に冷え性が多いのも、女性の方が、筋力が低いからです。

 

『筋肉を増やす』のではなく、『筋肉を鍛える』ということになります。筋肉を鍛えると、筋肉はある程度増えますが、ただ筋肉を増やすだけでは筋肉を鍛えることにはなりません。

 

とくに、筋肉が増えることに抵抗感をおもちの女性の方に知っていただきたいのですが、筋肉を鍛えることと筋肉を増やしてムキムキの体になることは、全く別なことです。

 

筋肉を鍛えるということは、むしろ美しいプロポーションを長く維持するためには必要不可欠なことになります。

 

有酸素運動をする

週に3回、30分程度のウォーキングをすることで、筋肉量が増えますので、血流が高まり代謝も上がりやすくなるため、病気になりにくい体をつくることが可能になります。

 

お風呂に入る

39℃~40℃程度のお湯に30分程度浸かることで、身体の中にある『酵素』の働きが良くなるため、できるだけ毎日、お風呂に入り体を温めるようにしてください。

 

白湯を飲む

白湯』を飲むことで、腸内の温度を40℃以上保たれるため、

 

・善玉菌

・免疫

・酵素

 

この3つが必然的に向上されるため、病気になる可能性が非常に低くなります。氷水などなるべく冷えたものは飲まないよう心がけることがとても大切になります。

 

足湯:

30分くらい浸かると体の深いところまで温まるため循環機能が向上します。

 

湯たんぽ:

寝ている間に使うことで急激な体温の低下を避けられるため、体温が上昇

します。

 

※ホットカーペットや電気毛布はなるべく使用しないことがとても大切になります。

 

理由としては、50℃以上の物を体の外側から当てると発汗するため、結果的に内臓機能の低下を引き起こします。

 

本日は痛みと体温との関係性をお話させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?

 

慢性的な腰痛や肩こり、頭痛といった身体の不調は少なからず体温が関与していることが理解できたと思います。

 

当院では痛みを取り除く施術は勿論、戻りの原因や何故、体質を改善する必要性があるのか、をカウンセリングにて具体的にお伝えさせて頂いております。