整体とその効果とは
整体とは
整体とは一般的に手技療法を用いた民間療法や代替医療のことを指します。日本では野口晴哉先生による整体操法が戦後有名なったことで知られるようになりました。
アメリカ発祥であるカイロプラティックやオステオパシーなどと日本古来の手技療法を組み合わせたものを『整体』や『指圧』と呼ばれています。
また、中国の整体では日本語の体の筋肉・骨格を整える手技療法を指す整体とは一般的に意味が異なります。
2.整体の種類と役割
- 整体師:
整体師の役割として、背骨や骨盤の歪みを整えて筋肉の疲労やコリをほぐす施術になり、
一般的にはリラクセーションのような手技療法になります。
手技療法によって、背骨や骨盤のズレや筋肉の疲労が蓄積すると代謝や血流が滞って
しまい、様々な身体の不調に繋がってきます。
また、自覚症状がない方もいらっしゃいますので、整体の手技療法を終わったあと、身
体の不調に気づく方も少なくありません。
痛みの原因となっている根本的な原因も同時に探っていきますので、痛みの再発や予
防効果も得られます。
整体師は無資格でも開業ができるため、民間資格や修行した経験から整体院を開業す
る方も数多くいらっしゃいます。
- あん摩マッサージ指圧師:
手技療法に特化して患者様の身体の不調を緩和していく整体師になります。施術方法は
一般的には『たたく』といった手技を中心となります。これらの総称が『あん摩』になります。
元々、あん摩や指圧は東洋医学をベースにしていましたが、西洋医学である『マッサー
ジ』が加わり、今のあん摩マッサージ指圧師という名称になっています。
- 鍼灸師:
鍼灸師は『鍼(はり)』と『灸(きゅう)』を取り扱う国家資格保持者になります。鍼では全身に広がっている経絡(けいらく)といってツボのようなところを刺激し、身体の不調を緩和します。
このような手技療法は腰痛や肩こり以外にも内臓の不調に対しても用いられることもあります。
- 柔道整復師:
柔道整復師は主に手術を行わずに打撲や捻挫、脱臼、骨折などの症状を措置できる唯一
の国家資格保持者になります。
対処方法としては『非観血的療法(ひかんけつてきりょうほう)』と呼ばれており、主に
接骨院や整骨院、スポーツの現場で用いられておりました。
また、症状の応急処置に留まらず、回復課程の患者様をサポートすることも度々ありま
す。『固定法』により患部を固めたあと、経過を見守り、運動療法や物理療法も用いて、
身体の組織が元通りになるよう務めていく仕事になります。
- 整体の効果
整体の効果としては、その方の症状の重さによってそれぞれ異なってきます。一般的に
は整体の施術には3つの時期というものがあり、一つの回復の目安になってきますが、あ
くまでも一般的な目安になります。
- 施術初期:(週に2回程度)
施術初期とは初回に整体院に通い施術を受け始めた時期になります。この施術初期で
は、短期間で集中的に施術を受けていただくことで効果が出やすい時期になってきま
す。
理由としましては、1回の施術だけで100%元の健康な状態に戻すことは難しく、人
間には本来、恒常性(こうじょうせい)といって元の状態に戻るようにできていますの
で、施術を受けたとしても数日で元の悪い状態に戻ってしまいます。
慢性的な痛みの原因のほとんどは長年身体が歪んだ状態になっていることと一般的
にはいわれているため、歪みの期間が長ければ長いほど、施術回数が必要になってきま
す。
ですので、通院し始めの施術初期に関しては、週に2回程度の回数でご来店いただくと
効果が出やすいことをご理解いただければと思います。
- 回復期:(週に1回程度)
回復期では施術により身体を正しい状態に戻すことができた時期になります。この回
復期では一般的に週に1回の間隔で施術を4〜6回程度行っていだくことで最も効果が
得られやすいといわれています。
回復期の時期になると、身体が施術後の『正しい状態=通常の状態』と認識できるよ
うになってきますので、通院間隔をあけることが可能になってきます。
- メンテナンス期:(月に1回程度)
メンテナンス期とは、この名の通り、メンテナンス中心の施術の移行していく時期に
なります。この時期では一般的に月1回の間隔で施術を受けられると効果が得られや
すいといわれてます。
もちろん症状の重さによって異なってきますが、メンテナンスで施術を受けている
方とそうでない方では症状の回復やぶり返しが大幅に変わってきます。