内臓マニュピレーション

内臓マニュピレーションとは?

内臓マニュピレーションとは、人が本来持っている『自然回復能力』に働きかけて、根本から症状を改善させる施術方法になります。

 

内臓はとても柔軟性のある柔らかい臓器でできており、24時間休むことなく働き続けています。人間の体は日常生活を過ごす上で、必ず『食べもの』や『飲み物』に依存しなければ生きていくことはできません。

 

そのため、食べたものや飲んだものは、内臓で消化・吸収・解毒・排泄といった機能が備わっており、体内に老廃物(ろうはいぶつ)や有害物質といった身体に不必要なものが体の中に溜まらないにする必要があります。

 

添加物やトランス脂肪酸(ショートニング・マーガリン)が多く入っている物を食べたり、糖質の多い甘いジュースなどを飲んだりしていると、当然ながら内臓の調子が悪くなります。

 

また、現代社会はストレスと切り離すことはできないので、ストレスも加わると内臓は疲れきってしまいます。内臓は自律神経系や筋膜と連結しているため、内臓が不調であると、血流が滞り、低体温を引き起こします。

 

そのため、筋肉や関節が硬くなってしまい、腰痛や肩こり、頭痛といった身体の痛みや不調を伴いやすくなります。

 

筋肉は『骨格筋(こっかくきん)』という筋肉でできていますが、内臓は『平滑筋(へいかつきん)』という筋肉で作られています。これは筋肉と同じような仕組みで構成されています。

 

筋肉は使い過ぎてしまったら『筋肉痛』という形で翌日、または2日後に疲労という形で症状が現れますが、内臓も筋肉と同様に、食べ過ぎたり、添加物や糖質、有害物質が多い物を食べたりしていると、当然ながら内臓も疲労してしまいます。

 

内臓は疲労すると硬くなり重くなってしまいますので、骨盤へ向かって下方へ下垂します。

 

そうすると、身体のバランスが崩れ、様々な症状を引き起こします。腰痛や肩こり、頭痛といった症状は、痛い場所に原因はほとんどなく、内臓が機能低下を引き起こした結果、身体の痛みや不調として表れることが臨床では非常に多いです。

 

なので、当院では、『内臓マニュピレーション』という痛みを伴わない手技を用いてソフトなタッチで施術を行うため、その場で熟睡する方も非常に多いです。

 

熟睡するということは『副交感神経』が優位に働きますので、とてもリラックスできているということになります。

 

この『内臓マニュピレーション』という施術を用いることで、血液を滞ることなくキレイに循環させ、本来の内臓の消化・吸収・解毒・排泄といった機能が正常に働き、体内に老廃物や有害物質が溜まらないようにする必要があります。

 

また、当院では、『内臓マニュピレーション』とともに、『自然回復能力』を高めるための生活習慣指導も並行して行う事で、腰痛や肩こり、頭痛といった症状を根本から改善し、元に戻りにくい体質に導くことが可能となります。

 

内臓と腰痛の関係性

腰痛は『腎臓』と非常に強く関わりがあります。

 

腎臓は「腎筋膜(じんきんまく)」により、

・内側面は大腰筋(だいようきん)
・下外側面は腰方形筋(ようほうけいきん)、腹横筋(ふくおうきん)

と連結しています。

腎臓は排泄を司る重要な臓器ですので、腎臓が疲労を起こすと下垂(垂れ下がる)し、排泄能力を低下させ、身体に徐々にダメージを与えていきます。

また、お茶やコーヒーなどを良く飲まれる方は、利尿作用が通常に比べ働きやすくなるので、腎臓へ負担がかかり、腎臓の下垂(垂れ下がる)に繋がります。

腎臓は上記の筋肉と連結していますので、腎臓の下垂(垂れ下がる)が生じると、下垂(垂れ下がる)した側の筋肉が収縮(伸び縮み)し続けるので、結果的に骨盤の歪みに繋がり、腰痛を引き起こします。

当院では、カウンセリングにて腰痛を引き起こしている原因を探り、施術、腰痛に特化したセルフケアの指導も行っております。

 

 内臓と肩こりの関係性

首・肩こりに関係してくる内臓しては、『心臓』『肝臓』です。

 

心臓を疲労させる原因としては『ストレス』になります。ストレスは自律神経系(免疫系)の乱れを引き起こします。

自律神経系の乱れは、血流障害を招きますので、低体温になります。

また、左側の腎臓が下垂すると左の『大腰筋』といった股関節を曲げる筋肉が収縮するため、

それに伴って、『横隔膜(おうかくまく)』の左側が下がることで、心臓も下垂してしまい、心臓の機能低下を引き起こします。

内臓下垂は、むくみが強くなるため、足が重くなり、股関節も硬くなって骨盤の歪みを引き起こします。そのため、子宮の位置もずれてしまって、妊娠しにくくなったりします。

原因不明の左肩、左腕、鎖骨部の痛みの原因の多くは、心臓の下垂によるものが多いです。

一方、肝臓を疲労させる原因としては、『食事』になります。肝臓は3大栄養素(脂質・糖質・蛋白質)の代謝、ビタミン、鉄の貯蔵、有害物質の解毒を行っています。

日々の生活の中で、コンビニのおにぎりやパンなどを食べていると、添加物や有害物質が多く含まれていますので、代謝や解毒分解されず、肝臓が下垂します。

結果的に、右側の腎臓にも影響が出て負担がかかりますので、体内バランスの低下を引き起こし、原因不明の右肩や右腕、鎖骨部の痛みに繋がることが多く見受けられています。

肝臓は血液量を調整する機関でもあるので、臨床的には循環器の役目もあります。

 

内臓と頭痛の関係性

内臓機能が悪くなることで、脳の中にある『脳脊髄液』の循環が悪くなります。

 

脳脊髄液の機能としては、主に2つあります。

・内臓や筋肉、神経に栄養を運び、老廃物を回収すること
・身体のどこかに損傷があれば、それを治すということ

になります。

脳脊髄液の流れが悪くなると、脳が圧迫されて頭痛を引き起こし、吐き気やめまい、視力低下、耳鳴りといった症状が出ること見受けられ、自律神経の乱れも引き起こします。

脳脊髄液の循環が悪くなる理由としては、脳の膜は3つの膜(硬膜(こうまく)、クモ膜、軟膜(なんまく))で覆われており、

 

最も外側にある『硬膜』が硬くなると、『脳脊髄液』の流れが滞ってしまいます。硬膜の緩みが改善することで、脳脊髄液の循環が促進されるので、視床下部(ししょうかぶ)の働きが改善されます。

※視床下部とは

間脳(視床の前下方で、第三脳室下側壁)に位置し、自律機能の調節を行う総合中枢です。

また、自律神経の働きの調整、ホルモンを出す脳下垂体(のうかすいたい)の働きも改善に繋がるので、結果的に内臓の働きも良くなってきます。

※脳下垂体とは

色々なホルモンをコントロールする重要な役割を持った部位です。

当院では『頭蓋仙骨療法』という手技を用いて、硬膜を緩めることで、脳脊髄液』の循環を良くしていきます。